食べすぎが病気を引き起こす!食習慣をセルフチェックしよう

最終更新日:2022年11月22日

今日もやってしまった・・・と自己嫌悪に陥ることもある食べすぎ。

いつの間にかやってしまう食べすぎが体にどのような悪影響があるのか分かりにくいものですよね。

そこで、食べすぎと病気の関係について解説していきます。

コラム中に自分が食べすぎや病気になっていないかセルフチェックの方法について書いているので、是非、この機会に活用してみてくださいね。

 

食べすぎに歯止めがきかない過食症

食べ過ぎる行為は、そもそも病気なのでしょうか。 

ここでは、食べすぎと過食症の関係について解説していきます。

 

過食症の2つの種類

過食症には、食べたものを吐き出してしまうパターンと、吐き出さないパターンの2つの種類があると言われています。

 

食べて吐く過食嘔吐パターン

太ることが悪で痩せることが正義という価値観を持っている人が多いです。

食べすぎると罪悪感から、口の中に指をつっこむなど自分で食べ物を吐き出します。

たとえば、飲み会があって、帰宅した後、トイレにこもって食べたものを吐き出してしまいます。

食べたことをなかったことにしようとして行動しているのですよね。

 

ひたすら食べ続けるパターン

食べても食べても食欲がおさまらないため、気持ち悪くなるまで食べます。

たとえば、

食後に必ずデザートを食べる。
仕事の合間に、お菓子を食べる。
1日3食以上、食べる。
など

常に満腹を感じていないとダメなんですよね。

体型が変化し、自己嫌悪感から精神の不安定を引き起こしやすいです。

 

過食症は精神的に不安定な状態

過食症は、上述で紹介した2つのパターンとも、精神的な要因があるため、過剰なストレスがかかっている状態といえます。

食べすぎをやめようと頑張っても、なかなかやめられません。

精神的ストレスの原因は、以下のとおり様々です。

無理なダイエット

複雑な家庭環境

職場や友人など人間関係

など

治療は、心療内科の医師、臨床心理士など専門家が行うカウンセリングと、薬物治療があります。

薬物治療は、不安な気持ちを取り除く抗不安薬が主体です。

 

食べ過ぎる食生活を続けると、どうなる?

食べすぎる食生活は、病気の始まりです。食べすぎを続けた場合、肥満→体の不調→生活習慣病→脳や心臓の病気といった経過をたどります。

ここでは、食べすぎる食生活を続けると、なりやすい病気について解説していきます。

 

肥満

中性脂肪が皮膚の下にある組織など体の中に脂肪細胞として過剰に貯まっている状態です。

脂肪細胞は、揚げ物など脂質、米やパンなど炭水化物、お菓子などの糖質が体の中で中性脂肪に変換されて蓄積します。

過剰に蓄積された脂肪細胞は、体の不調を引き起こす悪玉ホルモンを分泌するため、生活習慣病になります。

その結果、命に関わる病気に発展することがあります。

 

糖尿病

体の細胞の中に糖質を取り込むことができず、尿や血液に大量の糖質がある高血糖状態です。

遺伝もありますが、ほとんどの原因は、炭水化物や糖質を多く摂ってしまう食生活にあります。

高血糖は、お餅につける砂糖醬油のように血液がドロドロになるため、血液の流れが滞ります。

高血糖が続いた結果、細い血管の多い細胞が機能しなくなります。

代表的な合併症は、以下の3つです。

  1. 目が見えなくなる視神経の障害
  2. おしっこが出にくくなる腎障害
  3. 手足のしびれや痛みを感じる末梢神経障害

 

高血圧症

血管にかかる圧力が高い状態です。

約10%の人は、腎臓病などの病気が原因で起こります。

一方で、90%の人は、生活習慣が原因だと言われています。

なかでも、食生活は、味の濃い食べ物に注意が必要です。

味の濃い食べ物は、体の中に水分をためこむ性質があります。

大量の水分をためこんだ血液を全身に循環させるためには、血圧を高くする必要があるのです。

血圧の高い状態が続けば、弱っている血管の壁を突き破り、脳出血など命に関わる病気につながります。

 

脂質異常症

血液の中に中性脂肪やコレステロールが過剰に存在する状態です。

血液中の中性脂肪は、肥満の原因と同じように、脂質の多い食材や炭水化物の多い食材が原因で多くなります。

一方で、コレステロールが高くなる原因は、コレステロールを多く含む食材ではなく、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸など悪い油を過剰に摂取することです。

ほとんどのお菓子に含まれるので、いつの間にか摂りすぎてしまいます。

中性脂肪やコレステロールが血液に多い状態が続く場合、血管の壁にこびりつく動脈硬化という状態を作ります。

動脈硬化が進行すると、血管が詰まるので、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わります

 

高尿酸血症

血液の中に尿酸が過剰に存在する状態です。

食生活は、大量のアルコールやレバーを多く摂取すると血中の尿酸が過剰になります。

血中に尿酸の多い状態が続く場合、困る病気は2つ。

1つ目は、関節に尿酸が蓄積され、激痛を発症する痛風です。

2つ目は、尿管に尿酸が成分の石が形成され腹痛や高熱をともなう尿路結石です。

体を動かせないほどの痛みが出るので、日常生活が制限されます。

 

逆流性食道炎

食べたものが胃酸とともに食道まで逆流し、げっぷや胸焼けなど自覚症状がともなう状態です。

胃酸が逆流する生活習慣の原因は2つです。

1つ目は、苦しいと感じるくらい、お腹いっぱいに食べると、食べ物が胃から溢れます

2つ目は、お腹いっぱいに食べなくても、食後すぐに体を横にすることで物理的に胃酸が逆流しやすくなります。

胃酸の逆流が続く場合、食事量が減ることや、がんに発展することがあります。

 

脂肪肝

肝臓の周りに脂肪細胞が過剰にくっついている状態です。

くっついた脂肪細胞から炎症を引き起こす悪玉ホルモンが分泌されるので、肝臓がダメージを受けます。

脂質、炭水化物、糖質を摂りすぎる食生活が原因で起こります。

肝臓にダメージが蓄積されると、体内の毒を解毒できない、栄養素を作り出せない、など肝臓の機能が低下します。

 

”食べすぎ”と”病気”をセルフチェック

食べすぎと、食べすぎが原因の生活習慣病は、明らかな自覚症状を感じにくいので、自分では気づきにくいものです。 

そこで、自分自身で体の異常に早く気付くために、セルフチェックのポイントを紹介します。

 

食べすぎのチェックポイント11選

食べすぎやすい人の特徴は、以下のとおりです。

・嫌なことがあると、食事でストレスを解消しようとする。

・食べ物のことで頭がいっぱいになり、仕事が手につかないことがある。

・食べ出すと止まらない。

・1人分の適正な食事量が分からない。

・お腹が気持ち悪くなるまで食べてしまう。

・お腹が空いていないにも関わらず食べる。

・気が付いたときには、お菓子の袋が空になっている。

・他人に食事姿を見られるのが恥ずかしいから、1人で食事を摂ろうとする。

・家やカバンなど、いつでも食べられるようにお菓子が入っている。

・味のおいしさより、食べる量を優先して、食事を選んでしまう。

・食べもののことが頭から離れない。

 

あなたは、何個当てはまったでしょうか?

当てはまる数が多い人ほど、食べすぎるリスクが高いです。

低リスク 0-3個
中リスク 4-7個
高リスク 8個以上

 

7つの病気のチェックポイント

食べすぎが原因で発症する病気のチェックポイントは、以下のとおりです。

 

肥満

肥満は、身長と体重から肥満度を数値化できるBMIでチェックできます。

計算方法は、以下のとおりです。

BMIは [体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。

引用:厚生労働省 e-ヘルスネット 肥満と健康

以下の表から計算結果をもとに自分の肥満度を把握できます。

参照:日本肥満学会.肥満症診療ガイドライン2016.ライフサイエンス出版.2016

 

糖尿病

糖尿病は、健診や献血をした際の血液検査データを見れば自分自身でチェック可能です。

血糖値は、食事の影響を受けるため、食事の前後で参考にする数値が変わってきます。

HbA1cと呼ばれる検査値は、過去1-2カ月の平均された血糖値が反映されます。

以下の表を参考にしてください。

糖尿病診療ガイドライン2019

 

 

高血圧症

高血圧症は、血圧測定器を使えば自分自身でチェックできます。

血圧は、ストレスの影響を強く受けるので、ストレスの影響を受けにくい朝一など安静にしているタイミングで測定するのがベターです。

以下の表を参考にしてください。

高血圧治療ガイドライン2019

高血圧 – e-ヘルスネット – 厚生労働省

 

脂質異常症

脂質異常症は、健診や献血をした際の血液検査データを見れば自分自身でチェック可能です。

食事の影響を受けるため、食事してから10時間ほど経過した後、血液検査をするのが理想的です。

以下の表を参考にしてください。

動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版

 

高尿酸血症

高尿酸血症は、健診や献血をした際の血液検査データを見れば自分自身でチェックできます。

以下の数値を参考にしてください。

血清尿酸値>7.0mg/dl

高尿酸血症・痛風の 治療ガイドライン 第3版 – J-Stage

 

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、以下の自覚症状があるかどうかでチェックできます。

  • 胸がムカムカする、焼けるような感じがするなど胸焼けがある
  • 前にかがむと胸焼けの症状が強くなる
  • 胃から酸っぱいものがこみあげてくる感じがする
  • 胃もたれがある
  • 食べ物が喉や胸につかえる感じがする
  • げっぷがよく出る

 

脂肪肝

脂肪肝は、健診や献血をした際の血液検査データを見れば自分自身でチェック可能です。

以下の血液検査項目が異常値になっていないか確認してください。

  • TG
  • AST
  • ALT
  • γ-GTP
  • Alb
  • Che

 

上述7つの病気のチェックポイントでどれか1つでも異常値が当てはまった人は、近隣のクリニックを受診し、検査・診断を受けることをおすすめします。

または、病院に行くのが面倒という方は、食べすぎの解消法について「食べ過ぎをやめたい!時間の使い方を変えて食生活を改善する方法」に書いています。

是非、活用してください。

 

まずは食べすぎと病気をセルフチェック

食べすぎは精神的な要因から起こりやすいです。

食べすぎる食生活は、病気の始まりで命に関わる病気につながります。

まずは、食べすぎや病気になっていないか自分自身でチェックしてみましょう。

 

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